top of page
NOHGA HOTEL KIYOMIZU KYOTO
Interior
Dates: 2020/4-2022/1
Site: Kyoto, Japan
Building use: Hotel
Site Area: --㎡
Total Area : --㎡
Photo by Nacasa & Partners,矢野紀行写真事務所
京都の清水五条に立地するホテル。この地域は清水焼の中心地であり、周辺には多くの窯元や専門店が立ち並ぶ。清水焼は決まった形式に縛られることなく、茶室文化の需要に合わせてそれぞれの陶工が地方から思い思いに土を取り寄せ、それを混ぜ合わせて焼物を製作してきた経緯があり、この地に根付く「和える(あえる)」スタイルを継承し、ホテルコンセプトとして取り入れた。
客室は間口に対して奥行きが長いうなぎの寝床状の間取りとし、室内の長い廊下を「通り庭」に見立て、正面に配置したミニバーに向かってゲストの目線を誘引している。ミニバーには清水焼でつくった照明と西陣織の材料の引箔をあしらい、京都の格式ある設えとした。また「紫に霞む東山と澄み切った鴨川の流れ」を表現する「山紫水明」を素材・カラースキームとし、ロビーから客室へのシークエンスを形成した。
最上階のスイートルームではワンルーム形式とし空間の広さを活かしながら、ベッドルームとダイニングリビングを家具と床段差で程よく区切っている。この幅4.5mの引箔製作家具が圧巻の存在感を魅せつつ、全体をダークトーンでまとめた設えで調和を図った。
地下には建仁寺「両足院」伊藤氏による瞑想プログラムが体験できるメディテーションルームがあり、空間の角をぼかし浮遊感のある設えとすることで、ゲストが精神を研ぎ澄まし光のみに包み込まれて自分と向き合うことができる空間とした。
京都にごまんとあるホテルの中で、人や物、それぞれが持つ京都らしさを「和える」ことで唯一無二のホテルとなることを目指した。
bottom of page