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Higashimagome Apartment

  Architecture  

Dates:   2017/12-2019/8
Site:  Tokyo, Japan
Building use:  Residence

Site Area:   140㎡
Total Area :   170㎡
Photo by  KAI NAKAMURA

東京都大田区に建つ6戸の賃貸アパート。
敷地周辺は武蔵野台地の東にあたり中小河川沿いの河食作用により谷状の地形(谷戸)が樹枝状に存在している地域で地盤の高低差が激しい。大小さまざまな坂道や階段が集まり、その間を細い路地が縦横無尽に走る特徴的な地形条件である。

敷地は村道のような砂利道に面しており、谷底低地ということもあって湿地状態で周辺環境には期待できない。ここに住居をつくるにあたり、まず充分な採光と通風を取り込む為に1つのボリュームを側方浸食(谷戸)のように削り取る事で、中間領域を内包した3棟の形態とした。削り取られた建物ボリュームは全ての住戸が4面の外気に接することとなり、明るく、風の通り道をもつ住空間となった。
また賃貸住宅でたびたび課題となる住戸間の視線・生活音についても住戸間が離れているため気になりにくく、さらに三角に削り取った部分からは空が望め、圧迫感のないスケールとなって路地に佇んでいる。

地形から織り成される固有性を建物に取り込み、環境に適応する最適解を設計した。


 

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